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有名人がテレビや公式の場で読み間違えてしまったあの漢字,読めそうで読めないあやふやな漢字をあつめました。読めると楽しい面白い漢字たちもお楽しみください。
クイズ形式になっていますので、まずはチャンレンジ!(未発表原稿の一部です)

問題1:有名人が読み間違えた漢字

某首相やアナウンサーが読み間違えたあの漢字

有名人が間違えてしまって、笑われたあの漢字の読み方。人ごとではありません。あなたは大丈夫?
 
<政治家編>
 
未曾有
頻繁
踏襲
物見遊山
詳細
 
 
<アナウンサー編>
逆恨み
遊興費
旧中山道

 
解答





<政治家編>
未曾有(みぞう)誤:「みぞうゆう」と読んでしまいました。
頻繁(ひんぱん)誤:「はんざつ」と読んでしまいました。
踏襲(とうしゅう)誤:「ふしゅう」と読んでしまいました。
物見遊山(ものみゆさん) 誤:「ものみゆうざん」と読んでしまいました。
詳細(しょうさい)誤:「ようさい」と読んでしまいました。
 
<アナウンサー編>
逆恨み(さかうらみ)誤:「ぎゃくうらみ」と読んでしまいました。
遊興費(ゆうきょうひ)誤:「ゆうこうひ」と読んでしまいました。
旧中山道 (きゅうなかせんどう)誤:「いちにちじゅうやまみち」と読んでしまいました。

問題2:熟語の読み分け

熟語の読み分け

漢字の熟語には二字のものが多い。例えば「上手」(かみて・じょうず・うわて)。この読みが違うと意味までも異なる。さて、次のそれぞれはなんと読むか、( )の中に読み仮名をつけてもらいたい。
①大家(    )…貸家の持ち主
 大家(    )…その道に優れた人
②気骨(    )…神経が疲れること、気苦労
 気骨(    )…正しいと信じていることを貫き通そうとする強い心。気概
③自重(    )…それ自体の重さ
 自重(    )…行動を慎むこと。体を大事にすること
④身上(    )…財産・資産・暮らし向き
 身上(    )…金持ち身上
⑤施行(    )…政策などを実行すること
 施行(    )…僧や貧しい人に物をほどこすこと
⑤俗名(    )…つまらない名声
 俗名(    )…出家する以前の名
⑥同行(    )…一緒に行くこと
 同行(    )…連れだって神仏に参詣する人々
⑦能書(    )…薬品などの効能書き
 能書(    )…文字を巧みに書くこと
⑧末期(    )…終わりの時期
 末期(    )…人の死に際
⑨目下(    )…地位・階級・年齢などが自分より下(低い)人
 目下(    )…目の前とかただ今、現在を言うことば
⑩礼拝(    )…合掌したりひざまづいたりして仏を拝むこと(仏教)
 礼拝(    )…神を拝むこと(キリスト教)

問題3:副詞の読み方

あなたは読めますか?副詞の読み方

物事の様子や性質などを示す言葉は漢字から平仮名へかわり、現代用語では副詞のほとんどが平仮名書きということになっている。次の言葉は今はどう読むか。
 
①豈…
②剰え…
③恰も…
④苟も…
⑤予て…
⑥乃ち…
⑦尤も…
⑧就中…
⑨只管…
⑩可惜…
 
解答





①豈…あに(アニ図らんや、どうして、なんら)
②剰え…あまつさえ(その上)
③恰も…あたかも(まるで、ちょうど)
④苟も…いやしくも(かりそめにも)
⑤予て…かねて(前もって)
⑥乃ち…すなわち(つまり)
⑦尤も…もっとも(あたりまえのこと、そうはいっても)
⑧就中…なかんずく(とりわけ)
⑨只管…ひたすら(もっぱら、ただひとすじに)
⑩可惜…あたら(もったいないことに、おしい)

問題4:面白い日本の企業名

面白い日本企業名

中国語ではコカコーラを「可口可楽」と書き、ホットドッグを「熱狗」と書く。そしてワープロは「字処理器」でファクシミリは「電真」だという。では次の日本企業はなんだろう。
①三得利…
②山葉……
③美能達…
④三宝楽…
⑤益力多・養楽多…
佳麗宝…
佳能
 
解答





 
①三得利…(サントリー)
②山葉……(ヤマハ)
③美能達…(ミノルタ)
④三宝楽…(サッポロ)
⑤益力多・養楽多…(ヤクルト)
佳麗宝…(カネボウ)
佳能……(キャノン)

問題5:読めそうで読めない小数点以下の位

読めそうで読めない小数点以下の位

一,十,百,千,万,十万,百万,一千万,・・・と小学校からおなじみの位取り。数の単位は和算家の吉田光由(1598-1672)が「塵劫記」の中で表わしたのが最初だといわれています。「塵劫記」は江戸初期の和算書で,書名は仏教語の「塵点劫」に由来し,「永遠の書」といった意味があるそうです。基本的に万→億→兆→・・・と四桁ごとに位取りがされていきます。
 
さて、数が「一」から順に大きくなると…
 
十(じゅう)、百(ひゃく)、千(せん)、万(まん)、億(おく)、兆(ちょう)、京(けい)、垓(がい)、稊(じょ)、
穣(じょう)、溝(こう)、澗(かん)、正(せい)、載(さい)、極(ごく)、恒河沙(ごうがしゃ)、阿僧祇(あそうぎ)、那由他(なゆた)、不可思議(ふかしぎ)、無量大数(むりょうたいすう)となるのですが、
では、小さい位どりの単位(小数点以下)の漢字が読めるだろうか
 











糢糊
逡巡
須臾
瞬息
弾指
刹那
六徳
虚空
清浄
 
解答





 
分(ぶ)
厘(りん)
毛(もう)
絲(し)
忽(こつ)
微(び)
沙(しゃ)
塵(じん)
埃(あい)
渺(びょう)
漠(ばく)
糢糊(もこ)
逡巡(しゅんじゅん)
須臾(しゅゆ)
瞬息(しゅんそく)
弾指(だんし)
刹那(せつな)
六徳(りくとく)
虚空(こくう)
清浄(せいじょう)

問題6:読み間違えやすいあやふやな漢字たち

読み間違えやすいあやふやな漢字たち

次の言葉はなんと読む?意味は?
軋轢
安穏
縊死
転寝
烏有
堰堤
灰燼
花卉
瑕疵
呵責
完遂
矜持
炯眼
拘泥
弛緩
慫慂
 
解答





軋轢(あつれき)…ぶつかりあうこと
安穏(あんのん)…おだやかなこと
縊死(いし)…首をくくって死ぬ
転寝(うたたね)
烏有(うゆう)…なにもないこと、空絵ごと
堰堤(えんてい)…堤防やダム
灰燼(かいじん)…火事場のあとの燃えがら
花卉(かき)…栽培植物
瑕疵(かし)…傷や欠点
呵責(かしゃく)…叱る、とがめる
完遂(かんすい)…完全に成し遂げること
矜持(きょうじ)…自分を優れたものとして誇ること
炯眼(けいがん)…鋭く光る目
拘泥(こうでい)…こだわり
弛緩(しかん)…ゆるむこと、たるむこと
慫慂(しょうよう)…誘いすすめること