ものの名前を教えたくなったときに

「これは なに?」「あんよ、あんよ よ」 お母さんは赤ちゃんに身体の部分の名前を教えることに一生懸命です。 「おてては どーれ?」 「○○ちゃんの お顔はどこかな?」 無理に教え込もうとしても、赤ちゃんは知らん顔、そんなもの、覚えたくもありません。 だって、楽しくなんかないんですもの。 もっと楽しく身につけさせてくれなくては、ネ。


そんなとき この本を

赤ちゃんの絵本/おててがでたよ

林明子・作 / 福音館書店・刊


本からのヒント
「あれ あれ なんにも みえない おてては どこかな」と、書かれた隣のページには、あっちこっち引っ張られた赤い布の絵。中には何かが隠れているようです。
 次のページには、「ぱっ おててが でたよ あたまは どこかな」とあって、赤い布から現れたのは、赤ちゃんの可愛い手です。こうして、頭、顔、目、口、もうひとつの手、足が出てきます。赤い布は赤いシャツでした。
 読みながら「○○ちゃんのおててはどこかな」と確かめていくのもよいでしょう。
 絵本と同じように、シャツを着せながら楽しむこともできます。「子どもには、遊ばせながら、そして、楽しませながら、知識を与えてやる」といった、初歩の大切さを教えてくれる絵本です。


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