自然の姿に目を向けさせたいときに

子「ただいまー」 母「あら、お帰り、早かったのね」 子「だって 雨が降ってきちゃったんだもん。せっかく、ひろちゃんたちと どんちっけったしてたのにさ」 母「そう、それで、みんなバイバイしたのね」 子「うん、つまんないよ、みんなおうちに帰っちゃうんだもの」


そんなとき この本を

あめがふるとき ちょうちょはどこへ

メイ・ゲアリック・文/レナード・ワイスガード・絵/岡部うた子・訳/金の星社・刊


本からのヒント
 雨が降ると、遊んでいた子どもたちは、家に戻って部屋の中で遊びます。そんな日常の、何でもない、不思議にも思わないようなところに目を向けさせて、そこから知識を広げてやるのもよいのではないでしょうか。
 この絵本は、ほそーい雨が降る日のような、静かな語りかけが特徴です。「あめが ふってきたら、みなさんは かさを さしますね。でも、みつばちや うさぎや あひるは どうするのでしょう」「ことりは つばさのしたに あたまを いれるんですって。でも あめがふるとき ちょうちょは どこへ いくのかしら。」
 雨の日、ほかの生き物たちはどうしているのでしょうか。そんなことを考えたこと、ありますか。そんなことに意識を向けさせてくれる絵本です。


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