わがままをいったり、 わざと意地の悪いことをいってみたり… 大人だって、子どもだって、神様ではないのですから いろいろな心の状態のときがあります。
本からのヒント
フランシスは自分の思いどおりにいかないことが度重なったある日、食堂のテーブルの下に家出をします。お父さんとお母さんは隣の部屋で「さびしいねえ」とか「フランシスがいなければうちはもううちじゃありませんわ」などと話し合います。それを耳にしたフランシスは「あたし、もうすぐかえります。」と、もしもし電話をするのでした。子どもの言動をくだらないと頭から決めつけてしまわないで、その時々に適した言葉で話し掛けると、子どもの心は大きく大きく成長するようです。そうするには、大人の方に心の余裕が必要になります。お互いが素直な気持ちで相手の存在を認め、思いやれたとき、そこに本当の愛情が生まれるということをフランシスとやさしい両親が示してくれる絵本です。