おとうさんを尊敬させたい

子どもの目に お父さんがカッコ悪く映りはじめたら…… 子どもの口から、 「うちのお父さんなんて……」と、 よそのお父さんと比べての 批判が聞かれるようになったら……


そんなとき この本を

こまるなあ おとうさん

メイール・シャレヴ・文/ヨスイ・アブルアフィヤ・絵/いぬい ゆみこ・訳/アスラン書房・刊


本からのヒント
《エフライムのお母さんはテレビのレポーター。ニュースを読むときのお母さんはとてもかっこいい。でも、お父さんは小説を書くだけ。他にはなにもしない。たまに何かすると、エフライムの困ることばかり》と始まるこのお話。
「うちのお父さんとおんなじだあ」という声が聞こえてきそうです。子どもが大きくなると、親を批判する芽も出てきます。
でも、自分のお父さんのすばらしさに気づかないことが多いのです。「灯台もと暗し」なのです。
もちろん、このお話のエムライムにも自分のお父さんにを誇りを抱く日がやってきます。
相手の素晴らしさを知る。それにはまずは、親子で、夫婦で、家族の中から……
そんなことに気づかせてくれる絵本です。


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