「お隣のお姉さんはきれいだね。お母さんもピンクのお洋服着れば…」 朝、出勤でお洒落をした隣の娘さんと「おはよう」の挨拶を交わした。 そのときの娘の目は確かにわたしと彼女を比べていた。 でも、娘なりに気を使っているようだったけど… 「お母さんにだって、ああいうときがあったんだからね!」と、叫びたい。
本からのヒント
子どもには、お母さんやお父さんが、ずっと、今のままでいるように思えるようです。結婚式の写真を見て、
「わー、きれいなお嫁さんだね」
「これはママよ」
「うそ、うそだよ」
と、なかなか信じない。そんなものでしょう。
この絵本は「わたしの おかあさんも すこし むかしは…」と書き始め、ページをめくっていくたびに、若い頃の姿かたちにタイムスリップしていきます。絵は今のお母さんから女の子へと変わります。そして「あのね、おかあさん わたし おおきくなったら おかあさんになるの!」と、くるのです。
わたしもお母さんのようになりたいと、娘に思わせることができたらバッチリ!の、絵本です。