幸せ、やさしさ、真摯、一途、誠意について

今の子供はむずかしい、一生懸命やってあげても誠意が通じない……などといわれます。

正直者が馬鹿をみるという結果にもなりかねません。

しかし、馬鹿をみる結果になってもいいではありませんか。

真摯な気持ちで誠意を持って接していれば必ず通じる。

そう信じたいと思いませんか。


そんなとき この本を        「ペニーさん」

マリー・ホール・エッツ作・絵 / 松岡享子・訳 / 徳間書店・刊


本からのヒント
年取ったペニーさんは町工場で働いていました。でも、給料は家族の食べ物を買うとなくなってしまいます。その家族とは、年取った馬、雌牛、雌山羊、豚、子羊、雌鳥と雄鳥です。いわゆる「食っちゃ寝」型の怠け者ばかりです。でも「二人として同じものはおらん。どのひとりだって手放すわけにはいかん」これがペニーさんのいいぶんです。
ある日、動物たちは隣の敷地に入ってペニーさんの困ることをしでかしてしまいました。ペニーさんは弁償しなければなりません。そんなとき、ペニーさんはどうしたでしょう。
とにかく、読んで心温まる絵本です。あなたにお薦めの一冊です。


「こんなとき子どもにこのほん」をへ戻る     下村昇の窓トップページへ