化 3 「*」(人)と「匕」(変化)

イラスト/松枝達史

【口唱法】
にんべんに(イをかいて) ノをかいて 

たてまげはねる

イヒ イヒ 化ける


【成り立ち】
「匕」は(人)をさかさまにした形で、姿や形が「かわる・変化する」という意味です。「人」の変化したものというところから、「変わる・化ける」という意味になりました。「化」を「カ」と読むとき(たとえば、変化、感化、化学、化石、同化など)は、すべて、「変える・変わる」意味ですし、「ケ」と読むとき(化粧、化身など)は、「化ける・化かす」という意味になります。
【化】を含む字――
花…地上に出た芽が、蕾、花、実と変化してまた地上にかえる花(桜花、菊花)
貨…いろいろな品物にかえることのできるお金(金貨、貨幣)
靴…革で作った匈奴(キョウド)の用いるくつ(軍靴、長靴)
訛…いうことがころころ変わり本物でない、偽りの言葉(訛字、訛言、訛音)

口唱法のトップへ戻る  下村昇の窓のトップへ