半 2   「八」(わける)と「牛」(うし)の合わせ字

イラスト/松枝達史

【口唱法】
ソに よこ二本 たて長く


【成り立ち】
牛は農家の大事な財産でした。そのため、財産の牛など大事なものを二つに分けることを「半」といいました。それで、「半」のつく字は「分ける」という意味に関係のあるものが多いようです。「半病人、半殺し」などのように、「半分」とか「不完全」の意味で使います。また、「おもしろ半分、からかい半分」のように、「ふざけて」とか「なかば〜のつもりで」の意味でも使われています。
【なかば】のいろいろ――
半…はんぶん、二分の一(半額)
中…はんぶん(途中)
央…片寄らないまんなか(中央)
【半】のつく字――
判…半と刀、刀でわけること、分かる、みわける(判別)
伴…人と半、二つに分けた片方、つれ(同伴)
畔…田と半、田を分けるろく(畦道)
拌…手と半、手で分ける、かきまぜる(撹拌)
袢…衣と半、夏に着る短い衣(襦袢)
絆…糸と半、引っ張るつな(きづな)

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