東 2 「木」(木の形)と「日」(お日様の形)

イラスト/松枝達史

【口唱法】
よこぼうに 日をかいて たてぼうおろして

左右にはらう 


【成り立ち】
上ってきた太陽が、立っている木の枝の間から見えてきました。絵を見ると、木の向こうに上ってきた「朝日」が見えています。そのお日さまの出る方向は「ひがし」ですので、「東」が方向を表す「ひがし」の意味になりました。春は万物が生長を開始する季節であり、「東」はその万物が活動を開始する方角だともいわれます。
【太陽の位置と木】の関係からできた字――
太陽は時間と共に動きます。「東」から昇ってきた太陽が、木の真上まで昇ってしまった形が「杲」(コウ)という字で、「あきらか・高い」という意味です。そして、日が沈み、太陽が木の下に入った形が「杳」(ヨウ)という字で、「暗い・遥か」という意味です。

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