牛 2  「牛」(牛を前からみた形)

イラスト/松枝達史

【口唱法】
ノに 横2本 たて長く 


【成り立ち】
「牛」は角に特色があります。「牛」と「羊」との違いは角の形です。絵を見てください。牛の角は上向きですが、羊は下側に曲がって書かれています(「羊」○ページ参照)。牛のおすは「牡」、めすは「牝」と書き分けます。
【牛】を用いた言葉――
牛や馬や豚などの家畜は、一家の財産でした。大変貴重なものでしたから「牛首をかけて馬肉を売る」とか、「牛首をかけて馬脯(バホ)を売る」「羊頭をかかげて狗肉(クニク)を売る」などという言葉まであります。また、牛は動作がのろいと考えられていたところから、「物事の進み方がのろいこと」を「牛の歩み」とか「牛歩」といいます。国会で野党がとる戦術に、「牛歩戦術」というのがあります。さらに、「牛を馬に乗り換える」(自分にとって好都合な方につくこと)といいます。そして、「牛は牛連れ、馬は馬連れ」といって、何事も「似たもの同士がうまくいく」のだそうです

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